Japanese
English
特集 肺癌—診断と治療の最前線
肺癌化学療法の展望
Perspectives of Chemotherapy in Lung Cancer
福岡 正博
1
Masahiro Fukuoka
1
1近畿大学医学部第4内科
1The Fourth Department of Internal Medicine, Kinki University School of Medicine
pp.351-358
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901877
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
わが国における鵬は未だ増加の一途をたどっており,年間死亡者数は約50,000人に及んでいるが,肺癌の治療成績は極めて不良で5年生存率は13%前後である.原発性肺癌は小細胞肺癌と扁平上皮癌,腺癌,大細胞癌を一括した非小細胞肺癌に大別されている.小細胞肺癌は進行が速く,全身化の傾向が高いこと,抗癌剤に感受性が高いことから,化学療法が第一選択治療薬となる.一方,非小細胞肺癌は抗癌剤の感受性が低い腫瘍であるが,その70%以上が切除不能の進行癌であり,治療成績の向上には化学療法の進歩が不可欠である.
本稿では,肺癌の化学療法の最近の進歩と今後の展望について概説する.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.