Japanese
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特集 呼吸器疾患のガイドラインをめぐって
肺癌のガイドライン
Guideline for Lung Cancer
金田 裕靖
1
,
倉田 宝保
1
,
福岡 正博
1
Hiroyasu Kaneda
1
,
Takayasu Kurata
1
,
Masahiro Fukuoka
1
1近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門
1Department of Medical Oncology, Kinki University School of Medicine
pp.1027-1039
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100550
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近年,肺癌の治療もめまぐるしく進歩し,手術,化学療法,放射線療法の意義が明確になってきている.そして,標準的治療を確立するために様々な臨床試験が行われており,その数も数年前と比べて増加している.しかし,肺癌においては今までガイドラインがなく,そのため臨床試験のエビデンスに基づいた治療が一般診療に用いられていることが少なかった.昨年,evidence-based medicine(EBM)の手法による肺癌診療のガイドラインが作成され肺癌治療において初めてとなるガイドラインが誕生した1).
今回,このガイドラインに対比しつつ最近のデータを盛り込み,肺癌治療について化学療法を中心にまとめてみた.これをもとに現在の肺癌治療の現状,問題点,そして今後の課題などを理解していただき,一般臨床において患者・医者ともに安全でより効果的な肺癌治療に役立てていただきたい.
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