癌の化学療法レビュー・10
肺癌の化学療法
市川 度
1
,
仁瓶 善郎
1
,
杉原 健一
1
Wataru ICHIKAWA
1
1東京医科歯科大学医学部第2外科
pp.239-244
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903532
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はじめに
肺癌は,わが国における男性の癌死亡の第1位を占めており,治療は重要な課題のひとつである.
原発性肺癌のうち,腺癌,扁平上皮癌,大細胞癌を一括した非小細胞肺癌(NSCLC:non-smallcell lung cancer)が80〜85%を占め,癌化学療法に対する感受性は低い.一方,化学療法に対して高感受性の小細胞肺癌(SCLC:small cell lungcancer)は15〜20%を占め,診断時大半の症例がすでに遠隔転移を起こしており,化学療法が治療の基本である.
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