Japanese
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特集 圧受容体反射異常の病態
降圧薬の圧受容体反射異常
Baroreflex Sensitivity and Antihypertensive Agents
尾股 健
1
,
阿部 圭志
1
Ken Omata
1
,
Keishi Abe
1
1東北大学医学部第二内科
1Department of Internal Medicine II, Tohoku University School of Medicine
pp.149-154
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901640
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はじめに
心拍変動は心臓の自律神経機能を反映する.心臓を制御する自律神経系はさまざまな入力系の影響を受けるが,圧受容器を介する血圧変動の影響は強い.圧受容器は血圧変動を認識し,適切な臓器血流を維持するために心拍反応を引き起こす.高血圧における圧反射機能低下は血圧の変動性を増加し,臓器血流異常により臓器障害の進行を促進する可能性がある.また,各種の降圧薬は圧反射に影響することが明らかにされている.
本稿では圧受容器反射における降圧薬の影響について解説する.
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