Japanese
English
特集 Volume Reduotion Surgery(VRS)
VRSの歴史的位置づけ
Historical Review of Volume Reduction Surgery in Emphysema
吉田 稔
1
,
豊島 秀夫
1
Minoru Yoshida
1
,
Hideo Toyoshima
1
1福岡大学医学部第二内科
1Department of Medicine Ⅱ, School of Medicine, Fukuoka University
pp.843-848
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901545
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はじめに
近年,肺気腫症に対する外科的アプローチが脚光を浴びるようになってきたが,肺気腫症に対する外科的治療についての初期の試みは1900年初頭に始まる.この背景としては,1895年にRoentogenがX線を発見し,肺気腫症の胸部X線所見として肺野の透過性亢進,肋間腔の開大,横隔膜の低位平坦化などのいわゆる肺の過膨張所見が把握されるようになったことも一つの契機であり,肺過膨張の改善を目的としていろいろな角度からの外科治療が今日まで試みられてきた1).
以下,その歴史的変遷を眺めながら現在行われているvolume reduction surgery(VRS)を中心とした外科療法の位置づけを考えてみることにする(表1)1).
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