Japanese
English
特集 Volume Reduotion Surgery(VRS)
肺気腫に対する外科治療—VRSでは肺をどれだけ取るか
How Much VR is Required?
岩崎 昭憲
1
,
白日 高歩
1
Akinori Iwasaki
1
,
Takayuki Shirakusa
1
1福岡大学医学部第2外科
1Department of Surgery Ⅱ, School of Medicine, Fukuoka University
pp.861-864
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901548
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肺気腫に対しては薬物治療や酸素による対症療法が主体の内科的治療が主に行われてきた.肺気腫患者に対して各種外科治療が最近試みられるようになり,機能改善や自覚症状の改善が得られることが明らかとなり注目を集めるようになった1〜5).しかし,良好な成績が得られるにもかかわらず新しい治療であるため,まだ試行錯誤である面もある.対象患者は,著しい低肺機能を有することから手術のriskは高く,慎重な手術適応決定や細心の注意深い術後管理が重要と思われる.特に満足いく手術の効果を得るにはreduc—tionを十分行うことが必要になる.しかし,合併症も当然のことながら多くなる.すなわち,さじ加減が大事である.
今回はどの程度の切除が安全でかつ良好な効果がえられるかについて,われわれの肺気腫外科手術症例をもとに解説する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.