病院ボランティアの提案—東札幌病院・10
視覚からの癒し・4—好きな絵で病室の壁を飾ろう
斉藤 悦子
1
,
石垣 靖子
2
1東札幌病院
2東札幌病院看護部
pp.336
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902975
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日常,私たちは意識するしないにかかわらず,身の回りに居心地のよさを工夫しているものである.家具や調度品,趣味の小物に至るまでその人らしいくつろぎの空間をデザインしているものだ.しかし,病院となると,病室は療養の場としては治療優先の環境であり,生活をする患者に対しての心配りは極めて少ないのが現状である.入院期間の短い急性期の疾患ならいざ知らず,かなり長期に慢性期を過ごす患者には,住(生活)環境が気分や志気にも大きく影響する.生活(暮らし)の装いのない病室の環境に,地域住民の常識的なセンスを持ったボランティアたちは敏感に違和感を感じとる.
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