Japanese
English
特集 NOと循環調節
NOと高血圧
Nitric Oxide and Hypertension
佐久間 一郎
1
,
玉田 淳
1
,
北畠 顕
1
Ichiro Sakuma
1
,
Atsushi Tamada
1
,
Akira Kitabatake
1
1北海道大学医学部循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, Hokkaido University School of Medicine
pp.155-159
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901196
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はじめに
NO(nitric oxide)は血管内皮細胞や神経細胞をはじめとする体内の種々の細胞において,NO合成酵素(現在のところ3種類の存在が知られている)からL—アルギニンを基質として生成される.このNOが血管や中枢における作用を介して,血圧降下を惹起することが発見されてからすでに5年以上が経過した1).その間,NOの循環制御における役割についての研究は飛躍的に進んでいる.
本稿ではNOによる循環調節,とくに高血圧との関連について,現在まで得られている知見を概説したい.
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