Japanese
English
特集 肺胞過換気
過換気への対策
Hyperventilation : physiologic effects and treatment
陳 和夫
1
,
大井 元晴
1
,
久野 健志
1
Kazuo Chin
1
,
Motoharu Ohi
1
,
Kenshi Kuno
1
1京都大学胸部疾患研究所臨床生理学
1Department of Clinical Physiology, Chest Disease Research Institute, Kyoto University
pp.451-459
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900471
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
過換気(alveolar hyperventilation)は体内の炭酸ガス産生量以上に換気が亢進し,動脈血PCO2(PaCO2)が正常値以下に低下した状態である.過呼吸(hyperp-nea)時には必ずしもPaCO2が低下しているとは限らないので過換気と過呼吸は同義ではない1).過換気の生体に対する影響の大部分は,呼吸性アルカローシスによるchemicalな影響,および過大な呼吸や頻呼吸によるnon chemicalな影響(胸腔内圧の変動などのmechanicalな反応,および過大呼吸や頻呼吸に対する神経系の反射的な反応)に起因する.本稿においては,過換気の生体に対する影響と,それらに対する臨床的対策について述べる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.