Japanese
English
Bedside Teaching
中枢性肺胞低換気症候群
Central alveolar hypoventilation syndrome
栗山 隆信
1
,
大井 元晴
1
,
平井 正志
1
,
陳 和夫
1
,
久野 健志
1
,
石川 和弘
2
Takanobu Kuriyama
1
,
Motoharu Ohi
1
,
Masashi Hirai
1
,
Kazuo Chin
1
,
Kenshi Kuno
1
,
Kazuhiro Ishikawa
2
1京都大学結核胸部疾患研究所臨床肺生理学部理学呼吸器科
2京都大学第2内科
1Department of Clinical Pulmonary Physiology, Department of Physical and Respiratory Therapy, Chest Disease Research Institute, Kyoto University
2The Secoond Department of Internal Medicine, Kyoto Univevsity
pp.393-400
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204851
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はじめに
肺および胸郭の異常や神経筋疾患などによる機械的換気障害が存在しない人に肺胞低換気が認められる場合を原発性(もしくは特発性)肺胞低換気と言い,それにより臨床的に種々の症状や徴候を伴った場合に原発性肺胞低換気症候群と呼ぶ。その原因として脳幹の呼吸調節中枢機構の欠陥が考えられており,中枢神経疾患が存在する場合は"原発性"に対し"中枢性"肺胞低換気症候群と区別される1,2)。ほとんどの患者において,低換気は睡眠中にさらにひどくなり,無呼吸が認められるため,睡眠無呼吸症候群との関連においても興味深く,また,高度の肥満者にみられるピックウィック症候群との関連性も問題となる疾患である。まず,われわれが経験した中枢性肺胞低換気症候群の症例を呈示する。
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