Japanese
English
Bedside Teaching
置換弁の機能検査法
Evaluation of Prosthetic Valve Function
酒井 吉郎
1
Kichiro Sakai
1
1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所内科
1Department of Cardiology, The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.353-359
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900456
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生活水準,衛生環境の向上に伴いリウマチ熱の罹患率は激減し,またリウマチ熱に罹患した場合も適切な治療によりリウマチ性弁膜疾患の発生頻度も極めて少なくなった.このため,最近の弁膜疾患の診療は,無加療の若いリウマチ性弁膜症をみることよりも,弁置換術を施行された患者を管理することが多く,war-farinによる適切な抗凝固療法と人工弁の機能評価に重点がおかれるようになっている.
人工弁は機械弁と生体弁の2種類があり,機械弁は弁に相当する部分がボールか,ディスクかにより,またディスクの場合その開放様式によりいくつかの種類がある(表1)1).これらのうち最近では傾斜して開放する傾斜ディスク弁であるBjork-Shiley,St.Jude Medicalの機械弁を使用することが多く,生体弁はwarfarinの使用をひかえたい挙児希望の若い女性に使う程度である.
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