増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—心エコー法(弁膜症)
人工弁置換術後
中谷 敏
1
1国立循環器病センター心臓内科
pp.180-184
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907727
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人工弁の種類(図1)
心エコーで人工弁を観察する際には,現在どのような人工弁が使われているのかを知っておく必要がある.人工弁は大きく生体弁と機械弁に分けることができる.前者にはブタの大動脈弁を処理したもの(Hancock弁)やウシの心膜を加工して作ったもの(Carpentier-Edwards心膜弁)などがあり,後者には傾斜型のディスクが一枚である一葉弁(Medtronic-Hall弁,Omnicarbon弁,Björk—Shiley弁など)と二枚である二葉弁(CarboMedics弁,St.Jude Medical弁など)がある.最近,生体弁の一型としてステントのないステントレス弁(Toronto弁,Freestyle弁)やまたヒト大動脈弁であるホモグラフトが用いられる機会が増えてきた.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.