Japanese
English
Bedside Teaching
弁置換後の弁機能の検査
Function of implanted prosthetic heart valves
岡田 忠彦
1
,
川田 忠典
1
Tadahiko Okada
1
,
Tadanori Kawada
1
1聖マリアンナ医科大学第三外科
1The 3rd Department of Surgery, St. Marianna University, School of Medicine
pp.1053-1058
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205131
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心臓弁膜症の外科治療に人工弁が用いられて以来,優れた各種人工弁が開発され,弁置換術の手術成績は心筋保護の改善と共に安定し,その適応も拡大されつつある。
1954年Hufnagelが大動脈弁閉鎖不全の患者に人工弁を臨床使用して以来,多くの患者がその恩恵を受け,この間数多くの人工弁が考案使用されてきた。しかし,人工弁の性能,耐久性の向上にもかかわらず,人工材料である限り,いまだ理想的な人工弁はなく,弁置換症例の増加および術後の経過年数の長い症例が多くなるに従い,遠隔期の弁機能不全が問題になってきている。人工弁機能不全は概して重篤であり,進行も早いので,早期に発見,診断し,積極的再手術の決断が必要である。ここでは,まず現在比較的多く用いられている人工弁の種類およびそれらの特徴を述べ,次いでその各々に起こりやすい人工弁機能不全について説明し,より早期に診断するための検査法について言及する。
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