Japanese
English
綜説
不整脈に対する電気的アブレーション
Electrical Ablation for Cardiac Arrhythmias
大友 建一郎
1
,
比江嶋 一昌
1
,
佐竹 修太郎
2
Ken-ichiro Ohtomo
1
,
Kazumasa Hiejima
1
,
Shutaro Satake
2
1東京医科歯科大学医学部第1内科
2横浜赤十字病院循環器科
1The First Department of Internal Medicine, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
2Cardiovascular Department, Yokohama Red Cross Hospital
pp.315-322
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900451
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はじめに
電気的(カテーテル)アブレーション(electrical catheter ablation)とは,経皮的に心腔内に挿入した電極カテーテルを介して種々の電気エネルギーを加えることにより,不整脈の原因となっている心筋組織を破壊または修飾し,不整脈を治療する方法である.
本法の臨床応用は,1982年の難治性上室性不整脈に対する房室ブロック作製法1,2)に始まる.その後,WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群における副伝導路や心室性頻拍のfocusに対する焼灼法が行われるようになり,特に最近の高周波を用いた副伝導路焼灼法は,その有用性の点で多くの注目を集めている.
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