Japanese
English
講座
発作性"上室"性頻拍の成立機序(Ⅰ)
Mechanisms of paroxysmal supraventricular tachycardia (Ⅰ)
比江嶋 一昌
1
,
佐竹 修太郎
1
Kazumasa Hiejima
1
,
Shutaro Satake
1
1東京医科歯科大学第1内科
11st Dept. of Int. Med., Tokyo Medical and Dental University
pp.1027-1033
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202986
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
発作性"上室"性頻拍とは,心拍数が毎分140から250にも及ぶ頻拍で,突然発生し,突然停止するのを特徴とする。持続時間は数秒から数時間,ときに数日に及ぶことがある。この頻拍は一見健常な人に起こることが多く,ために以前よりその原因が問題になっていたが最近の電気生理学的研究によると,この頻拍を起こす患者にはそれ相応の"素地"のあることがわかってきた。
本文では,一概に発作性"上室"性頻拍といわれるが,そのなかにはいろいろな成立機序があること,その証明法や解釈などについて,自験例をまじえながら解説する。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.