Japanese
English
綜説
人工呼吸とphase locking
Phase Locking of the Respiratory Rhythm to the Mechanical Ventilation : a review
近藤 哲理
1
Tetsuri Kondo
1
1東海大学医学部内科
1Department of Medicine, School of Medicine Tokai University
pp.308-313
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900450
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健康な被験者やawakeの患者に人工呼吸器を調節呼吸モード(一回換気量,呼吸数を固定)で装着すると,多くの場合にファイティングは起こらず,患者や被験者の自発呼吸リズムは人工呼吸と同期する.このように呼吸リズムが他のペースメーカーに支配される現象を呼吸のphase lockingと呼ぶ.phase lockingは咀嚼リズム,歩行リズム,音楽などと呼吸リズムの関係においても観察される1-3)が,本稿では人工呼吸時に限って解説する.phase lockingは決して珍しい現象ではなく,たとえば神経筋疾患患者に体外式人工呼吸を装着した場合や,慢性呼吸不全患者に人工呼吸からのweaningを行っている際などにもしばしば観察される.
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