Japanese
English
装置と方法
咳閾値の測定法
Measurement of Cough Threshold
関沢 清久
1
,
氏家 祐子
1
,
佐々木 英忠
1
Kiyohisa Sekizawa
1
,
Yuko Ujiie
1
,
Hidetada Sasaki
1
1東北大学医学部老人科
1Department of Geriatric Medicine, Tohoku University School of Medicine
pp.157-159
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900425
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咳測定装置
咳の測定装置といっても,特別な装置を必要とするわけではない.基本的には,咳誘発物質を吸入するものがあれば充分である.私達は,簡便さとベッドサイドにも楽に装置をもっていき検査ができるよう,以下の方法を用いている.図1にその概略を示す,ウルトラソニックネブライザーの発生装置と11個の薬槽(OMRON超音波式吸入器NE U−10)により,生食(コントロール),0.03%〜36%のクエン酸を生食に溶解した液をそれぞれ別の薬槽に入れ,No1〜No10と表示しておく.ネブライザー発生口と三方弁を約40cmの蛇腹チューブで連結し,三方弁の呼出側に軽いフローメーターをつける.これにより被験者はクエン酸溶液を低濃度から吸入し,咳をした場合,その特長のある咳波形として検出できる.もちろん,咳の呼出波形を記録するのが煩雑な場合には,咳の音を数えてもよい.もし,特殊な薬剤を吸入したい場合(例えばプロスタグランジン),クエン酸の代りにその薬剤を用い至適濃度系列を作り,吸入すればよい.
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