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オーヂオメーターによる聽閾測定法の検討
大内 仁
1
,
立木 孝
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.466-470
発行日 1954年10月20日
Published Date 1954/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201197
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Ⅰ緒言
音叉による聽閾測定の場合は,刺戟としてあたえられる音は常に連続的な減衰音であり,それが幾多の難点を含むとしても,少くとも音のあたえ方についての条件は略一定していた。
然し乍ら,如何なる強さの音も,又如何なる持続音も断続音も,減衰音も上昇音も自由に聽かせ得るオーヂオメーターによる測定の時は,音のあたえ方と被検者の応答に対する判断とは,すべて検者の意志に任せられ,従つてそれによつて求められた聽閾は時に全く異つた結果をさえ生ずる。この意味ではRegarその他が強調する如く,オーヂオメトリーはscienceよりもむしろartであるかも知れない。然し近年殊に閾値上聽力の問題が重要視されるに従つて,聽閾測定の正確さは単にその所謂thvesholdaudiogramの作製のみならず,一層広範な意味に於て要求される樣になつて来た。
OHUCHI and TSUIKI report their results of observation on the variation tbat is obtain-ed in bearing tests that employ various means of tests in comparison to that which is obtained by using an audiometer for thre-shold of hearing.
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