Japanese
English
特集 循環器画像診断・最近の進歩
超音波法(血管内エコー)
Intravascular Echography
松尾 裕英
1
,
水重 克文
1
,
森田 久樹
1
,
鷹野 譲
1
Hirohide Matsuo
1
,
Katsufumi Mizushige
1
,
Hisaki Morita
1
,
Uzuru Takano
1
1香川医科大学第二内科
1The Second Department of Internal Medicine, Kagawa Medical School
pp.1065-1071
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900369
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
冠動脈疾患に対する治療法として,バルーン,レーザーあるいは血栓切除用カッターをカテーテルの先端に装着して,これを用いて冠動脈病変部に直接アプローチする経皮経管的冠動脈形成術が行われるようになった.これまで,主としてこれら治療法の選択や効果を評価するための方法として,動脈内腔陰影情報をうる冠動脈造影法が用いられてきたが,これのみでは治療の目的となる病変部の正確な形態や組織学的組成までは知ることができない.ところが,血管形成術をより安全かつ正確に行うためには,本来これら血管病変の形態的,組織的情報が必要であり,血管造影所見のみでは不十分である,そのため,これらの情報をうる方法として血管内から血管エコー像を描出する血管内エコー法が,近年注目され,さらに血管形成術との併用がなされつつある1).
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.