Japanese
English
綜説
Doppler echocardiography—その理論と臨床応用の現状
Doppler echocardiography:Theoretical basis and current status in clinical application
松尾 裕英
1
,
森田 久樹
1
,
和田 茂
1
,
水重 克文
1
Hirohide Matsuo
1
,
Hisaki Morita
1
,
Shigeru Wada
1
,
Katsufumi Mizushige
1
1香川医科大学第二内科
1The 2nd Department of Internal Medicine, Kagawa Medical School, Faculty of Medicine
pp.1035-1045
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204937
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はじめに
心臓・大血管内の血流状況を知ることは,心臓の機能や病態生理を明らかにしていくうえで意義が大きく,また診断学的にも逆流や短絡流などの異常血流を直接捕捉することは価値が高い。このような血流状況は,従来心臓カテーテル検査やX線造影法,電磁流量計などにより計測されてきたが,いずれも観血的検査法であるため,その臨床使用に際しては相当の制約を余儀なくされてきた。超音波ドプラー法は非侵襲的血流計測法であるところから臨床応用が容易であり,現在では心疾患ことに弁膜症や先天性心疾患などの診断や病態解析に必要不可欠な検査法となりつつある。
本稿では,各種ドプラー法の原理と,主として弁膜症への臨床応用について述べる。
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