増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—心エコー法
血管内エコー法
知久 正明
1
,
本江 純子
1
1日本大学医学部第二内科
pp.108-112
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907708
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従来,冠動脈造影法(coronary arterio gra—phy:CAG)は,虚血性心疾患での冠動脈硬化病変の評価方法における“gold standard”として中心的役割を担ってきた.しかし,CAGは血管内腔のシルエットのみを描出するため,実際の血管壁についての評価には限界がある.
一方,血管内エコー法(intravascular ultra—sound:IVUS)は,先端に高周波超音波トランスデューサを有するカテーテルを血管内腔に挿入して観察することにより,血管壁自体の構造や動脈硬化性病変の形態・性状まで評価することが可能な観血的診断法である.今回は血管内エコー法について概説する.
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