Japanese
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特集 心筋Viabilityの評価
核医学からみた心筋Viability
Myocardial viability evaluation by nuclear cardiology
分校 久志
1
,
久田 欣一
1
Hisashi Bunko
1
,
Kinichi Hisada
1
1金沢大学医学部核医学教室
1Department of Nuclear Medicine, Kanazawa University School of Medicine
pp.201-208
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900105
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心臓核医学は循環器疾患の診療に必須のルーチン検査として現在広く利用されているが,これらは201Tl心筋血流シンチグラフィ,99mTc標識赤血球によるfirst-passおよび心電図同期心プールシンチグラフィ,急性梗塞シンチグラフィなど通常のガンマ線放出核種を用いるものである(single photon study)。一方,限られた施設では従来より医用サイクロトロンにより産生されるポジトロン(陽電子)放出核種の心疾患への利用について主に血流と代謝の面から先駆的な研究が続けられている(posi-tron study, PET)。
これらの心臓核医学の主たる対象は虚血性心疾患であり,虚血の存在診断のみならず,(1)虚血の広がりと重症度の評価,(2)虚血性心疾患の予後予測,(3)冠狭窄の機能的重要性の評価および(4)心筋のviability(生存性)の評価など治療と予後評価に重要な情報を得ることが主目的となっている1)。
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