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最近1年間のpleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE)に関する話題
[1]RARE IIPS
2013年に発表されたATS/ERSからの提言1)のなかで,idiopathic pleuroparenchymal fibroelastosis(IPPFE)がRARE idiopathic interstitial pneumonias(IIPS)に分類されたことは記憶に新しく,それ以降,同疾患はにわかに脚光を浴びるようになった.
元をたどれば,散発的に1962年から1984年にかけてchronic idiopathic pneumonia2),idiopathic cavitation of the lung3),pulmonary upper lobe fibrocystic changes4),pulmonary apical fibrocystic disease5),idiopathic progressive pleuropulmonary fibrosis6)という名称で,PPFEと同一の疾患概念と思われる症例が報告されている.1972年にはDaviesら7)が5例の強直性脊椎炎に伴う上葉優位の肺線維症を報告し,1992年には網谷ら8)が邦文誌に13例の上葉優位型の肺線維症を報告し,特発性上葉限局型肺線維症(idiopathic pulmonary upper lobe fibrosis;IPUF)という呼び名を提唱した.これは後に網谷病と呼ばれるようになり,日本国内で症例の報告が相次ぎ,2003年には川端ら9)がIPUFの病理学的特徴に関して詳細に報告している.しかし2004年にFrankelら10)がIPPFEという呼び名を提唱して以降は海外での報告も相次ぎ,2012年にReddyら11)が12例のIPPFEを報告して以降,PPFEという呼称が一般的に受け入れられるようになった.
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