Japanese
English
症例
特に僧帽弁と三尖弁の肥厚が著しいEndocardial Fibroelastosisの1剖検例
An Autopsy Case of Endocardial Fibroelastosis with Involvement of the Mitral and Tricuspid Valves.
真武 秀寿
1
Hidehisa Matake
1
1九州大学医学部病理学教室第1講座
1Department of Pathology, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.197-201
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201077
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I.序論
炎症性所見を伴わない心内膜の肥厚を特長とするendocardial fibroelastosisは,主として乳幼児に見られる。生前に診断されることが少く,そのほとんどが剖検によつて始めて確められる。本症は1818年,Kreysigによつて記述されたといわれて以来,数多くの報告がある。我国においても,昭和27年以来,金子・品田,吉村・永岡・福島・山本,松本・時見・香川,森・小西・川村・福原・山崎,石川・島海・朝倉,志方,柳川・大国,小松代・長岡,田中・高橋・小森・甘楽らが本症例を報告している。
私は生後4日で死亡した女児で,僧帽弁と三尖弁の肥厚が特に著しいendocardial fibroelastosisの1例を剖検する機会を得たので報告する。
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