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特集 IPF治療の最新の話題
ニンテダニブ
Nintedanib
近藤 康博
1
Yasuhiro Kondo
1
1公立陶生病院呼吸器・アレルギー疾患内科
1Department of Respiratory Medicine and Allergy, Tosei General Hospital
pp.133-142
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205636
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はじめに
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis;IPF)は予後不良の慢性進行性の線維化性間質性肺疾患である1).診断確定からの中間生存期間が3〜4年と種々の悪性腫瘍を凌駕する難病であり,治療法も限られている.このような状況のなかで,2014年はIPFにとって重要な年であった.5月の米国胸部疾患学会では,欧米でのピルフェニドンの成績とともに,ニンテダニブのPhase 3研究結果が発表され2,3),その良好な結果を受け米国FDAは両薬剤を特発性肺線維症治療薬として認可した.これにより,IPF診療の新たな扉が開かれたといえよう.本稿では,現時点におけるIPFにおけるニンテダニブの意義につき概説したい.
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