特集 小児内視鏡外科手術と医療安全
腹腔鏡補助下鎖肛根治術における瘻孔の遺残を予防するための当科での工夫
八尋 光晴
1
,
川嶋 寛
1
,
出家 亨一
1
,
竹添 豊志子
1
,
近藤 靖浩
1
,
柳田 佳嗣
1
,
筒野 喬
1
Mitsuharu Yahiro
1
,
Hiroshi Kawashima
1
,
Kyoichi Deie
1
,
Toshiko Takezoe
1
,
Yasuhiro Kondo
1
,
Yoshitsugu Yanagida
1
,
Takashi Tsutsuno
1
1埼玉県立小児医療センター外科
pp.273-277
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000757
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はじめに
腹腔鏡手術による鎖肛根治術は,2000年にGeorgesonら1)が腹腔鏡補助下鎖肛根治術(laparoscopically assisted anorectal pull through:LAARP)を報告して以来,多くの施設で導入されている。従来行われている後方矢状切開鎖肛根治術(posterior sagittal anorectoplasty:PSARP)と比較し,骨盤底筋群を温存できるLAARPはよりよい排便機能が期待されている2)。一方,本術式の合併症の一つとして直腸尿道瘻遺残による囊胞性病変があげられ,手術加療を必要とした報告がなされている3,4)。
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