Japanese
English
特集 肺血栓・塞栓症—最近の動き
将来の展望
Future prospects in pulmonary artery thromboembolism
吉良 枝郎
1
,
斎藤 博之
1
Shiro Kira
1
,
Hiroyuki Saito
1
1順天堂大学呼吸器内科
1Respiratory Division Department of Internal Medicine, Juntendo University School of Medicine
pp.967-969
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205541
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はじめに
1964年の上田教授らの報告,1965年のHirst,Tnakaらの報告で欧米諸国に比べわが国では肺血栓・塞栓症の頻度は明らかに低いことが認識された。1969年の村尾誠教授らの報告で,本症の発生頻度はなお低いが明らかに増加傾向にあることが指摘された。これら約20年前の報告を踏まえその後の本症の実態を明らかにする目的で,昭和60年から3年間,厚生省循環器病研究委託費による研究班—血栓塞栓性肺血管疾患の診断と治療に関する研究—を12の医科大学および国立療養所からなる施設で結成した。本特集の筆者の大部分は,本班に属していたから,その成果の一部を紹介頂けよう。この研究班の活動を終わり,今後の問題として浮き彫りにされた点について述べよ,と言うのが筆者に与えられた課題であろうと受け止めている。
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