Japanese
English
Bedside Teaching
過剰換気症候群—メカニズムと治療
Hyperventilation syndrome:pathophysiology and treatment
大塚 洋久
1,2
Hirohisa Otsuka
1,2
1北里大学医学部内科
2東海大学医学部第2内科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Kitasato University
pp.635-638
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205491
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過剰換気症候群は心因等のストレスに由来する過剰換気・呼吸性アルカローシスの発作を主症状とする疾患として知られている。過剰換気を認める疾患には重大なものが少なくないので鑑別診断が重要である。反面,この疾患においては過大な検査・治療が患者の不安を増幅し,症状悪化につながる恐れがあることも配慮する必要がある。適切な病歴聴取と発作時の注意深い観察が,当然ながら最も肝要である。生命に対する予後は良好であり,内科臨床ではあまり重要視されていないが,執拗に発作をくり返す時は社会生活に支障を生ずる。広く知られている発作型の他に,慢性型が存在しているといわれる。
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