Japanese
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特集 酸素療法の適応基準
呼吸機能からみた基準
Guideline of oxygen administration with respect to respiratory function
沓沢 智子
1
,
太田 保世
1
Tomoko Kustuzawa
1
,
Yasuyo Ohta
1
1東海大学医学部第2内科
1The Second Department of Internal Medicine, School of Medicine, Tokai University
pp.479-483
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205248
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はじめに
呼吸不全は,動脈血酸素分圧(PaO2)<60 Torrと,それに相当する呼吸障害とで規定され,慢性呼吸不全はこの呼吸不全状態が少なくとも1カ月持続することと定義されている1)。慢性呼吸不全の主病態は,基礎疾患が何であれ,低酸素血症hypoxemiaであり,酸素投与により低酸素血症を速やかに是正し,末梢組織の機能障害を改善する必要がある。本稿では,主に慢性呼吸不全の酸素療法,特に長期在宅酸素療法の適応を,呼吸機能の面から概説するとともに,睡眠時の呼吸異常や運動時の低酸素血症への酸素療法についても簡単に記載したい。
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