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Kokyu to Junkan Volume 49, Issue 5 （May 2001）

呼吸と循環 49巻5号（2001年5月発行）

Japanese English

綜説

Multiple Risk Factor Syndromeと睡眠呼吸時無呼吸症候群 Multiple Risk Factor Syndromes Responsible for Sleep Apnea Syndrome 小野容明 ¹ , 太田保世 ² Yoshiaki Ono ¹ , Yasuyo Ohta ² ¹東海大学医学部呼吸器内科 ²太田西の内病院 ¹Department of Respiratory Medicine, School of Medicine, Tokai University ²Ohta Nishinouchi Hospital pp.451-458

発行日 2001年5月15日 Published Date 2001/5/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902285

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Abstract 文献概要
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　近年，危険因子重積症候群（Multiple risk fac—tor syndrome；MRFS）という概念が提唱され，虚血性心疾患や脳血管障害といったいわゆる生活習慣病に対する危険因子が重なって存在する病態に関心が集まっている．個々の因子には肥満，高血圧，高インスリン血症，高トリグリセリド血症，低HDL-C血症，高LDL血症が挙げられるが，睡眠呼吸障害（sleep-disturbed breathing；SDB）を有する睡眠時無呼吸症候群（Sleep apneasyndrome；SAS）患者において，しばしばこれらの因子を併せ持つケースに遭遇する．はたしてSASも生活習慣病の独立した危険因子となりうるのだろうか．そこで本稿では，MRFSとSASの関連につき述べることとする．