Japanese
English
綜説
ACバイパスから日米の虚血性心疾患の比較
Comparison of Japan and USA in the treatment of ischemic heart disease
細田 泰之
1
,
弘岡 泰正
1
Yasuyuki Hosoda
1
,
Yasumasa Hirooka
1
1順天堂大学胸部外科
1Dept. of Thoracic Surgery School of Medicine, Juntendo University
pp.1221-1226
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205157
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I.日米虚血性心疾患の疫学的背景
近年わが国における心疾患による死亡は脳疾患を追い越し,癌死に続いて第2位となり,昭和61年度の厚生省人口動態統計では14万3千例の死亡が報告されている。
一方わが国の虚血性心疾患訂正死亡率は先進諸国の中で最も低く,減少傾向を示し,発生率は血清総コレステロールがこの20年間200mg/dl前後を持続してきた大都会集団のみ増加傾向を示し,農山村地区では増減が認められないと言われている1)。
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