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特集 心筋の肥大・拡張
高血圧自然発症ラットの肥大心筋におけるアセチルコリンおよびノルエピネフリンについて
Acetylcholine and norepinephrine concentrations in cardiac hypertrophy of SHR
小川 宏一
1
,
坪井 英之
1
Kouichi Ogawa
1
,
Hideyuki Tsuboi
1
1名古屋大学医学部第二内科
1Department of Internal Medicine 2, Nagoya University School of Medicine
pp.715-721
発行日 1987年7月15日
Published Date 1987/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205085
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心臓の血行力学的負荷に対する適応は心臓の基本的特性であって,生体の生理的運動や心血管系の病的変化による,いかなる血行力学的負荷の変化でもつねに心重量/体重比の変化を伴う。この心臓重量の増加は通常心肥大と呼ばれる。一般に心仕事量によってもたらされる心肥大の決定因子はactinとmyosinの交互作用の間に利用されるエネルギー量に基づく。この心臓の代償肥大は実験条件によって大きく変化することが特徴である。負荷圧,負荷量,負荷期間,その性質,急性か慢性か,心筋の収縮状態,動物の年齢,種類等,すべて実験的変数として働くと考えられている。
Meersonは心肥大をSelyeのgeneral stress syn—dromeの3期にならって,図1に示すように,
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