Japanese
English
特集 脳の化学的トポグラフィー
アセチルコリン
Acetylcholine
市川 友行
1
,
平田 幸男
1
Tomoyuki Ichikawa
1
,
Yukio Hirata
1
1東京都神経科学総合研究所解剖発生学研究室
pp.180-183
発行日 1986年6月15日
Published Date 1986/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904851
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
アセチルコリン(ACh)は最初に同定された神経伝達物質であるが,AChの脳内分布すなわちコリン作動性ニューロン(以下AChニューロン)の分布は,信頼できる解剖学的標識法がないため明確ではなかった。しかし,80年代に入り,ACh合成酵素であるコリン-アセチルトランスフェレース(ChAT)に対する特異性の高い抗体を用いた免疫組織化学が確立され,中枢神経系におけるAChニューロンの解剖学的知識は急速に増えつつある1)。本稿では主として,ChATの免疫組織化学を用いて明らかにされた哺乳類前脳におけるAChニューロンを紹介する。
Copyright © 1986, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.