Japanese
English
解説
糖尿病患者の心筋梗塞
Myocardial infarction in the diabetic patients
本田 正節
1
,
内藤 政人
1
,
石川 眞一郎
1
,
戸山 雅子
1
,
横田 邦信
2
Masasada Honda
1
,
Masahito Naito
1
,
Shinichiro Ishikawa
1
,
Masako Toyama
1
,
Kuninobu Yokota
2
1国立東京第二病院循環器科
2慈恵会医科大学第三内科
1Department of Cardiology, The 2nd Tokyo National Hospital
2Third Department of Internal Medicine, Jikei University, School of Medicine
pp.1267-1273
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204970
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はじめに
急性心筋梗塞症をおこす危険因子として,糖尿病は欧米では大きな比率を占めている。このことに比較的初期に注目したのはアメリカのJoslin clinicであり,1960年から1964年までの間に糖尿病患者2,634名中,53%が冠動脈疾患で死亡したという。つまり糖尿病は冠動脈硬化をおこしやすい。これはメトロポリタン生命保険会社から報じられている1)。
このことは糖尿病患者の半数が冠動脈疾患(主として急性心筋梗塞症)で死亡するというのであり,その多きに驚かざるをえない。
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