Japanese
English
特集 PTAの適応と限界
腎動脈に対するPTAの適応と限界
Indication and limitation of percutaneous transluminal venal angioplasty
吉岡 哲也
1
,
大石 元
1
,
阪口 浩
1
,
打田 日出夫
1
,
上田 潤
2
,
小林 保雄
2
Tetsuya Yoshioka
1
,
Hajime Ohishi
1
,
Hiroshi Sakaguchi
1
,
Hideo Uchida
1
,
Jun Ueda
2
,
Yasuo Kobayashi
2
1奈良県立医科大学放射線医学教室
2住友病院放射線科
1Department of Radiology, Nara Medical University, School of Medicine
2Department of Radiology, Sumitomo Hospital
pp.929-936
発行日 1986年9月15日
Published Date 1986/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204922
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はじめに
経皮的血管拡張術(percutaneous transluminal angio—plasty:PTA)は,1964年にDotterとJudkins1)により末梢の動脈硬化性閉塞症の治療法として開発され,1974年Grüntzig2)は新しい拡張用バルーンカテーテルを考案し,1978年に腎動脈狭窄に起因する腎血管性高血圧症に対して,この拡張用バルーンカテーテルを使った経皮的腎動脈拡張術(percutaneous transluminal renalangioplasty-PTRA)を報告3)して以来,PTRAは他の領域におけるPTAと同様に,より安全に行えるようになり急速に発展・普及した。近年,長期成績についての報告4〜6)もみられるようになり,外科手術に代わりうる治療法として注目されている。本稿では,PTRAの適応,方法,成績ならびに合併症について限界にも言及しながら,症例を呈示して概説する。
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