Japanese
English
特集 肺機能検査の新しいガイドライン—手技と装置(1)
機能的残気量
Recommendatory methods of measurement of lung volumes
鈴木 俊介
1
,
佐野 文彦
1
,
沼田 博行
1
,
松本 裕
1
,
大久保 隆男
1
Shunsuke Suzuki
1
,
Fumihiko Sano
1
,
Hiroyuki Numata
1
,
Yutaka Matsumoto
1
,
Takao Okubo
1
1横浜市立大学医学部第一内科
1The First Department of Internal Medicine, Yokohama City University School of Medicine
pp.27-34
発行日 1986年1月15日
Published Date 1986/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204801
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はじめに
肺気量は種々の肺機能を解釈するうえで基本となるパラメーターである。ガス希釈による肺気量の測定は1940年代に確立され,ボディープレチスモグラフィーは1950年代に始まった。近年,これらの測定はルーチンの肺機能検査の1つとなってきた。更に,コンピューターの発達により測定の自動化が肺気量測定にも及び,現在,市販されている機器は殆ど自動化され,手計算の必要がなくなっている。しかし,自動化されても測定精度は必ずしも向上したとはいえず,測定手技の簡略化が精度を犠牲にした面もある。本稿では,原点に立ち帰り,肺気量測定法の原理や手技などの問題点を述べる。
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