Japanese
English
特集 呼吸機能の正常値と予測式
機残量,残気量,残気率
FRC, RV, RV/TLC
石川 皓
1
1国立水戸病院内科
pp.469-470
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203976
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
FRC測定には一般に開放回路によるH2洗い出し法と,閉鎖回路によるHe (その他の不活性ガス)希釈法が用いられるが,両者の測定値に有意差はない。換気メカニックスの測定も兼ねて,体プレチスモグラフ法が近年広く用いられるが,この方法は胸郭内の全ガス量を測定するもので,それが気道と連絡しているか否かは問わない。
FRCを規定する因子は肺と胸郭のコンプライアンスであり,正常者でも体位により変動する。例えば仰臥位におけるFRC値は坐位による値よりも25%程度低下する(主にERVの変動による)。その他肺気量分画値に影響を与える因子として年齢,性,身長,体重等があげられるが,喫煙歴による影響も無視しえないであろう。喫煙によるRV,RV/TLCの増加傾向が報告されている。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.