Japanese
English
特集 カテコールアミン
運動時の自律神経応答—特に副交感神経活動の関与について
The responses of autonomic nervous system during bicycle ergometer exercise in healthy young men
末松 正邦
1
,
伊藤 芳久
1
,
小竹 親夫
1
,
玉田 和彦
1
,
佐々木 順子
1
,
久次米 健市
1
,
上羽 康之
2
,
福崎 恒
2
Masakuni Suematsu
1
,
Yoshihisa Ito
1
,
Chikao Kotake
1
,
Kazuhiko Tamada
1
,
Junko Sasaki
1
,
Ken'ichi Kujime
1
,
Yasuyuki Ueba
2
,
Hisashi Fukuzaki
2
1神戸大学第一内科
2神戸大学医療短大部
1First Department of Internal Medicine, Kobe University School of Medicine
2School of Allied Medical Sciences, Kobe University
pp.1317-1321
発行日 1985年11月15日
Published Date 1985/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204768
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運動時の心臓機能制御における自律神経系の関与について,以前より自律神経刺激薬や遮断薬を用いた研究が数多くなされ,特に,交感神経系の関与に関しては,血漿カテコールアミン濃度及びその尿中排泄量の測定により明らかにされてきた。しかし,副交感神経系の関与に関しては,動物実験による観察や心拍数より副交感神経活動を推察した報告1,2)はあるが,副交感神経活動をヒトで定量的にとらえた報告は未だ少ない。本研究では運動負荷時におけるこのような自律神経活動の関与,特に副交感神経活動の生理学的意義について検討した。副交感神経活動の様相には心電図R-R間隔変動係数(以下,CV値と略す)を用いて検討した。なお,CV値は心電図上連続する100心拍のR-R間隔を計測し,その標準偏差を平均R-R間隔で除し100を乗じて得られた係数で,%で表示した3〜7)。
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