Japanese
English
研究
体表面His束心電図の記録方法
Non-invasive Recording of the His Bundle Potential
久次米 健市
1
,
佐々木 順子
1
,
沢渡 久幸
1
,
玉田 和彦
1
,
宮崎 都志幸
1
,
河本 英作
1
,
伊藤 芳久
1
,
福崎 恒
1
,
上羽 康之
2
,
貴伝名 斉
3
Ken-ichi KUJIME
1
,
Junko SASAKI
1
,
Hisayuki SAWATARI
1
,
Kazuhiko TAMADA
1
,
Toshiyuki MIYAZAKI
1
,
Eisaku KOMOTO
1
,
Yoshihisa ITO
1
,
Hisashi FUKAZAKI
1
,
Yasuyuki UEBA
2
,
Hitoshi KIDENA
3
1神戸大学医学部第一内科
2神戸大学医療技術短期大学部
3神戸大学医学部附属院中央検察部
1Dept. of Internal Medicine Division 1, Kobe Univ., School of Medicine
2School of Allied Medical Sciences, Kobe Univ.
3Dept. of Clinical Laboratory, Kobe Univ., School of Medicine
pp.1661-1663
発行日 1983年12月15日
Published Date 1983/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912077
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はじめに
1969年,Scherlagら1)により,ヒトでカテーテル電極を用いて,観血的にHis束の電位が記録できることが報告された.その後,同方法は房室伝導に関する診断や研究に新たな分野を開き,普及してきた.しかし,同方法は観血的手技を要し,被検者に苦痛と危険性を与える可能性があるため,いついかなるときにも手軽に行えるわけではない.そこで,近年,非観血的に,ヒトの体表面から得られた電位を加算平均することにより,His束電位を描出する方法が開発されてきたが2,3),まだ普及していると言えない.
今回われわれは,汎用型医用コンピューターを用いて行える方法を開発したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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