今月の主題 高血圧と臨床検査
本態性高血圧症の成因
交感神経活動
西村 眞人
1
Masato NISHIMURA
1
1京都府立医科大学臨床検査医学
キーワード:
レニンーアンジオテンシン系
,
ノルエピネフリン
,
延髄腹外側核
Keyword:
レニンーアンジオテンシン系
,
ノルエピネフリン
,
延髄腹外側核
pp.632-637
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904093
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境界域高血圧患者では末梢交感神経末端からのノルエピネフリン放出量が増加しており,本態性高血圧例では,交感神経系機能は高血圧発症時に増大するとされている.中等症以上の高血圧例では著明な交感神経活動の亢進はなく,交感神経活動は高血圧域にリセットされている.交感神経活動の調節機構として,延髄弧束核・腹外側核を中心とする中枢性機構が重要であり,脳内レニン―アンジオテンシン系もその調節に関与している.
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