トピックス
筋交感神経活動
岩瀬 敏
1
,
間野 忠明
1
1名古屋大学環境医学研究所自律神経
キーワード:
マイクロニューログラフィー
,
血圧
,
末梢血管抵抗
Keyword:
マイクロニューログラフィー
,
血圧
,
末梢血管抵抗
pp.927-932
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916930
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1.はじめに
ヒトにおける筋交感神経活動(muscle sympa-thetic nerve activity;MSNA)は,ヒトの末梢神経内の筋神経束からマイクロニューログラフィーにより記録される.MSNAは細動脈の括約筋を支配し,圧受容器反射の影響を強く受け,ヒトの血圧制御に重要な役割を果たす(図1).
MSNAは,1968年にHagbarthら1)により最初に記録され,皮膚交感神経活動(SSNA)と同様にWallinら2)のグループにより詳細に研究されたが,1980年代にアメリカにおいてその手法が導入され3),多くの研究者が研究手段としている.MSNAは,SSNAとは別々に記録されるが,その記録方法は同様であるので,前回のSSNAの記録方法を参照されたい.本稿においては,MSNAの特徴と臨床応用について述べる.
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