Japanese
English
特集 カテコールアミンをめぐる諸問題
臓器血管のカテコールアミン反応特異性
Specificity of organ vessel responses to catecholamine
伊藤 芳久
1
,
上羽 康之
1
,
玉田 和彦
1
,
宮崎 都志幸
1
,
佐々木 順子
1
,
河本 英作
1
,
福崎 恒
1
Yoshihisa Ito
1
,
Yasuyuki Ueda
1
,
Kazuhiko Tamada
1
,
Toshiyuki Miyazaki
1
,
Junko Sasaki
1
,
Eisaku Komoto
1
,
Hisashi Fukuzaki
1
1神戸大学医学部第1内科
1Department of Internal Medicine, Division I Kobe University School of Medicine
pp.693-697
発行日 1981年7月15日
Published Date 1981/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203797
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各種臓器の血液灌流にあたる血管は夫々臓器機能に応じて自律神経調節を受けており,その反応態度に特殊性の存在することが予想されている。例えば,ショック時に血流の冠,脳への集中化と,皮膚,内臓等の血流低下をきたす,いわゆる"Centralization"が認められるが1),このような交感神経活動の亢進時における臓器循環は交感神経の分布密度や受容体の差異によってその反応性が特徴づけられていると考えられる。本研究はこのような部位による血管反応特異性を解明するため家兎を用いて,大動脈,ならびに脳,腎,下肢の血液灌流にあたる総頸動脈,腎動脈,大腿動脈のカテコールアミン(CA)に対する血管反応性と細胞内環状ヌクレオチド含量,およびカルシウム(Ca)との関連性につき検討した。
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