Japanese
English
解説
心筋梗塞のNMR-CT
Nuclear magnetic resonance imaging of the myocardial infarction
今井 均
1
,
渡辺 滋
1
,
増田 善昭
1
,
稲垣 義明
1
Hitoshi Imai
1
,
Shigeru Watanabe
1
,
Yoshiaki Masuda
1
,
Yoshiaki Inagaki
1
1千葉大学医学部第三内科
1Department of Internal Medicine III, School of Medicine, Chiba University
pp.1019-1025
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204524
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NMR (Nuclear Magnetic Resonance核磁気共鳴)現象は1946年Parcell1),Bloch2)らによって発見されたが,それ以来化学や物理の分野でNMR分析法として長く使用されてきた。医学の分野では,1959年Singer3)はNMRを用いてマウスの尾の血流測定を行い,人体における血流測定の可能性を示した。さらに1971年Damadian4)はラットの悪性腫瘍における水素緩和時間(T1)が正常組織より延長している事を発見し,NMRにより悪性腫瘍の診断の可能性を示し注目された。
この頃よりNMR映像法が研究され,1972年にX線CTが発表された後,1973年Lauterbur5)により初めて人体のNMR画像の可能性が示された。それ以来NMR映像法は飛躍的に進歩し,急速にその医学応用が進められており,近い将来種々の疾患領域においてX線CTに代わると予想されている非侵襲的な診断技術である。
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