Japanese
English
Bedside Teaching
肺日和見感染の診断
Practical approach to pulmonary infections in the immunocomprornised host
相馬 一亥
1
Kazui Soma
1
1北里大学医学部内科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Kitasato University
pp.1027-1031
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204525
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日和見感染とは,感染抵抗力が低下した宿主,広義の免疫不全患者にみられる日和見菌による感染と定義されている。日和見菌とはいわゆる弱毒菌,平素無害菌または駄菌とよばれるように,それ自体は正常人に対しては病原性がないか,非常に弱い病原性を示す微生物である。従って,このような微生物による感染は,宿主の感染抵抗力が低下しないと成立しえない。宿主の感染抵抗力低下には原発性と続発性の2つが考えられるが,どこまでが"compromised host"であるのか,さらにどこまでを"opportunists"というか問題がある。
肺日和見感染について未だに解明されていない点は(1)宿主抵抗性のメカニズム,(2)生前診断をいつ,どのような方法で行うか,(3)予防的処置をどのようにするか,(4)治療の選択とその投与期間についてであろう。
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