今月の主題 心筋梗塞のハイライト
検査法
心臓瘤とCT
増田 善昭
1
,
稲垣 義明
2
Yoshiaki Masuda
1
,
Yoshiaki Inagaki
2
1千葉大学医学部・第3内科
2千葉大学医学部
pp.36-37
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218102
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1971年,HounsfieldによるX線CT装置の発明は医学の診断に多くの新しい知見をもたらしている.心筋梗塞についても,梗塞部の造影剤による充盈不良,その後の造影剤の梗塞部へのとり込みの増加によるlate enhancement,壁厚の減少,梗塞部の局所的運動障害などのCT所見のほかに,梗塞の合併症として,壁石灰化,心臓瘤,心室血栓,心膜液貯留などの検出やその病態把握にCTがきわめて有用であることがわかりつつある1).そこで本稿では,心筋梗塞の合併症の1つである心臓瘤に焦点を絞り,そのCT所見について述べることにする.
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