Japanese
English
Bedside Teaching
頻回な心室頻拍発作を伴なった異型狭心症
Variant form of angina pectoris complicated with frequent ventricular tachycardial attack
石塚 太一
1
,
石川 正道
1
,
岡田 道雄
1
,
石川 恭三
1
Taichi Ishizuka
1
,
Masamichi Ishikawa
1
,
Michio Okada
1
,
Kyozo Ishikawa
1
1杏林大学医学部第2内科
12nd Dept. of Int. Med., Kyorin Univ.
pp.629-635
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204243
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異型狭心症は,特殊な病像を持つ狭心症(variant form of angina pectoris)として1959年にPrinzmetalら1)により報告された。いわゆる労作性狭心症と異なり安静時に起こり,とくに夜間から早朝にかけて好発し,発作時の心電図に一過性のST上昇を示し,不整脈を高頻度に合併するなどの特徴を持っている。本症は欧米よりもむしろ本邦において多数例が報告され,近年はとくに冠動脈攣縮との関連で注目される疾患である。本稿では,著者らの経験した頻回な心室頻拍発作を伴なった異型狭心症の症例を中心に,最近の知見を合わせ解説する。
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