今月の主題 狭心症とその周辺
狭心症の種類
異型狭心症
片桐 敬
1
,
新谷 博一
1
Takashi Katagiri
1
,
Hirokazu Niitani
1
1昭和大学医学部・第3内科
pp.600-601
発行日 1982年4月10日
Published Date 1982/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217699
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異型狭心症(variant form of angina pectoris)は,1959年Prinzmetalらにより古典的狭心症(いわゆる労作狭心症)から分けられた狭心症の一型であり,安静時,夜間から早朝にかけて好発し,発作時の心電図に一過性ST上昇を示すことを特徴とする1).異型狭心症は欧米よりむしろ本邦において多数例が報告され,研究面でもすぐれた報告がみられる.1977年第41回日本循環器学会総会で本症に関するパネル・ディスカッション2)が催され,病態生理,治療面での進展がみられている.
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