Japanese
English
綜説
高頻度換気法
High Frequency Ventilation:A Review
倉田 隆
1
,
太田 保世
1
,
桑平 一郎
2
Takashi Kurata
1
,
Yasuyo Ohta
1
,
Ichiro Kuwahara
2
1東海大学医学部第2内科学教室
2東海大学医学部第2生理学教室
1Department of Medicine, Tokai University School of Medicine
2Department of Physiology, Tokai University School of Medicine
pp.578-585
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204236
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高頻度換気high frequcncy ventilation (以下,HFVと略す)は,Sjostrandら1)スウェーデン学派がHFPPV(high-frequency positive-pressure ventilation)として発表して以来,十年余の間に,基礎的あるいは臨床的な多くの研究が進められ,とくにこの数年間は,論文数が飛躍的に多くなり,関心が高い。
呼吸生理学には,HFVによるガス交換促進のメカニズムについて,強化拡散augmented diffusionや,いろいろな形の対流混合convective mixingなどが検討されている。臨床的には,呼吸管理に関して,Ashbaughら2)のPEEPの発表以来の重要な展開であるとするものもあり,conventionalな呼吸管理法でも限界を感ぜしめる症例も多少あることから,HFVに多大な期待が寄せられている現状である。
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