Japanese
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講座
高頻度陽圧呼吸
High-Frequency Positive Pressure Ventilation
菅井 直介
1
Naosuke Sugai
1
1東京大学医学部麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Univ. of Tokyo, School of Medicine
pp.673-678
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202936
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小児の胸腔内手術,例えば気管食道瘻などの術中にできるだけ気管内圧を上げないように小さな一回換気量を用い,早い速度でバッグをおして人工呼吸を行なうことがある。また呼吸運動がないところに,気管内にガスを吹送するのみで人工呼吸を行う方法も,Magillの気管内挿管麻酔の行なわれる前には用いられていた11〜14)。
スウェーデンのÖbergとSjöstrandは1967年以来小動物の実験の際,人工呼吸による血圧の呼吸性変動をできるだけ避けるために頻回にガスを気管内に吹送する人工呼吸法を用いて来た。彼らはこの方法をHigh-Frequency positive pressure ventilation (HFPPV)高頻度陽圧呼吸と呼んだ15)。その後この方法は王としてスウェーデンで開発され,臨床的にも有用な人L呼吸法であることが示されて来た。
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