Japanese
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特集 カテコールアミン研究最近の進歩
Dobutamineの直接および間接的心臓作用
Direct and indirect cardiac effects of dobutamine in isolated dog atrial and intact dog preparations
千葉 茂俊
1
,
渡辺 秀彦
1
,
小林 三世治
1
,
岩月 和彦
1
Shigetoshi Chiba
1
,
Hidehiko Watanabe
1
,
Miyoharu Kobayashi
1
,
Kazuhiko Iwatsuki
1
1信州大学医学部薬理学
1Department of Pharmacology, Shinshu University School of Medicine
pp.37-41
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204148
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Dobutamineは他のカテコールアミン類と同様に心筋のアドレナリン作動性β受容体を介して心収縮力を増大することが知られている1〜4)。これらはintact animalを使用しての報告であるが,一部には摘出心臓を使用しての報告もある5〜7)。このdobutamineは心拍に対するβ—作用は比較的弱いとされている。臨床的にはdobutamineの比較的選択的な陽性変力作用が示されている3〜11)。先に著者ら12,13)は供血犬の動脈血で摘出イヌ心房筋を交叉灌流する方法について報告している。その方法を使ってdobutamineを供血犬の静脈に投与して,供血犬および摘出心房筋に及ぼす作用からdobutamineの直接および間接心臓作用を分析した。
また,摘出心房筋の洞結節動脈内へdobutamineを投与して,その直接作用を観察し,薬理学的分析を試みた。
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